歯科でヒアルロン酸を使ってシワ取り!?

最近、にわかに話題になっているのが、歯医者さんでのヒアルロン酸を使ってのシワ取りです。
これは歯科クリニックの急増による生き残りをかけた作戦で、歯医者さんの間で肌の美容治療が繰り広げられています。
医療を平等に受けられる日本の健康保険制度において、患者にとって自由経済制度は好ましい状況と言えます。
そうした中、自由診療メインの歯医者さんを中心として、口まわりのシワ取りやほうれい線、ゴルゴ線解消のためのヒアルロン酸注射を施術する歯科医が増えています。
シワ取りに関しては、元々美容外科で行われるものですが、口元については歯医者さんの適用範囲内とも考えられます。

肌の健康のために、ヒアルロン酸注射をわざわざ美容外科に受けに行くのはハードルが高いと感じますが、歯医者さんで受けられるならと比較的好評です。
気になるのが価格ですが、1回の注入の料金は平均すると3万円前後です。
ほうれい線やゴルゴ線などのシワが目立たなくなる効果が数ヶ月は続くので、試してみる価値はありそうです。
注射器でのヒアルロン酸注入は、体への副作用も少なく、比較的安全な医療行為とされています。
これまで肌のトラブルの症例も出ていないので、歯科医師会でも使用の制限はしていません。
そのため、歯医者さんによる口唇周囲の皮膚への注射が、医師法違反になるわけではないとされています。

歯科でヒアルロン酸を使ってシワ取りができ、肌に潤いをもたらすことができるとしたら、希望する人が少なくないのも頷けます。
歯科医の領域は、厚生労働省が、口唇、頬の粘膜、歯槽、舌、顎の骨であると専門家会議で示していますが、口唇部は左右のほうれい線までの口のまわり全体と解釈されています。
口唇は口腔領域の一部であり、その部位に対する処置は歯科医療の範囲であるとの見解を示しています。
しかし、歯科医療を所管する厚労省歯科保健課によると、微妙に食い違う点があるのも事実です。
歯科医と医師の違いは厳密に決められているようで、実際は曖昧な点が沢山あります。

ヒアルロン酸を使っての注射器でのシワ取りは、一般の人がシワ取りを歯科の範疇と考えているかどうかがポイントになります。
もしそういう人が少なければ、医療行為としては逸脱していると考えるべきです。
しかしながら、歯科のヒアルロン酸注射については、後退した歯茎を回復させる働きがあることから、線引きがたいへん難しいと言えます。
いずれにせよ、ヒアルロン酸注射を受ける場合は、治療実績の高い歯科医を慎重に選ぶ必要があります。